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理想のビール

 

冷たいビールが飲みたい。

冷えた瓶ビールを出す店はあるが、350ミリぐらいの冷凍庫で凍らせたグラスで飲みたい。

家で飲めば、氷る寸前までビールを冷やすこともできる。好きなグラスを冷凍庫で冷やすことも簡単にできる。最高の状態でビールが飲める。

家で飲めば赤ワインを冷やして飲むこともできる。外で飲んだら高いワインも家で飲めば安く飲みたいだけ飲める。完全に自分の好きなようにワインを楽しめる。今は世界の輸入チーズがスーパーで売っている。スーパーで売っているチーズと普通のイタリア料理屋で食べるチーズの味の違いはわからない。イタリア料理屋で食べるチーズは少量で、値段はスーパーの3倍する。チーズの盛り合わせを頼めば1400円するが、1400円あったらチーズがかたまりで買える。イタリア料理屋で食べる1000円のモッツァレラチーズとスーパーで売っている400円のモッツァレラチーズの違いはない。

しかし、ビールもワインもチーズも家で一人で食べていても全然面白くない。いつでも普通に食べられるから喜びがない。やはりレストランのきれいなテーブル席に座って、人の目に囲まれて緊張感があると気合が入って特別においしい。自分がどこかでおいしい演技をしているのがわかり、そういうことを含めて食事の喜びがある。

高いのは仕方がない。人件費や家賃や給料のために利益を出さなければならないのだから全ての食品が家で食べるよりぐんと高くなる。

赤ワインを冷やす料理人が全然いないのが理解できない。冷やし中華や冷やしラーメンがあるように、夏は赤ワインを冷やして飲んだ方が絶対にうまい。味が悪くなるとよく聞くが、ビールも本当はぬるい方が味がよくわかるといわれ、しかし、ぬるいビールが好きな人なんていない。よく冷えた赤ワインが飲みたい。

瓶ビールをよく冷やしている店はあるが、ちょうどいい大きさのグラスを冷凍庫で冷やしている店がない。これだけたくさんの店があるのだから、あってもいいと思うが滅多にない。あの、どこでもでてくる小さな瓶ビール用のグラスには感動がない。男はみな1杯目の中ジョッキをゴクゴク飲み、口から話して「ここまで飲んでしまいました私は!」と誇りたい。

赤ワインを冷やすような店はやっていけないということなのかもしれない。いい感じのグラスを冷凍庫で冷やすような手間をかけていては店を経営していけないのかもしれない。そういう手間を惜しまないビールを出してくれる店なら11000円でいいと思うが、ビール1杯で1000円も取るような店はやっていけない。

感激するほどの1杯は1000円に値する。

個人経営の店は客がきてくれなければすぐに潰れてしまうからできるだけ客の要望に合わせていかなければやっていけなくなる。一番の客の要望が安さだったりするから悔しい。

よく冷えたハートランドビールを600円で出す店をみつけた。グラスもちょうどいい大きさのを冷凍庫で冷やしておいてくれている。そのビールのことを思い出すと朝から喉が鳴り、夕方まで何も食べないで我慢していられる。朝起きてから一番に口に入れる栄養をその店のハートランドビールにしたい。600円だが1000円の価値があるビールだといえる。ごくたまに、数十軒に一度くらい自分と好みが合う店に出会える。

せっかく出会えたことに感謝し、できるだけ多く通わなければならない。

現実は残酷だ。よく冷えたビールと冷凍庫で冷やしたちょうどいい大きさのグラスを出してくれるような素晴らしい店でも長くは続かない。(山田)

 

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