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植木等とジョー・ストラマー

 

イギリスに留学中の女子学生が学校を辞め、親からの仕送りを止められた。勤めているパンクロッカーが集まるバーで同僚からのいじめに会い、店も辞めたくなった。

嫌な同僚に露骨な意地悪をされ悔しくて耐え切れず、店の裏口に出て階段に座り込んで泣いていると肩を叩かれ、振り向くとそこにジョー・ストラマーが座っていた。

「全部みてたよ、次の仕事先は俺がみつけるから心配するなよ」

ファンにやさしかったジョー・ストラマーはできるだけレコードを安くするために印税契約を拒否したという。海外から逃げてきたファンをかくまうために入籍してあげたという。だからずっと貧乏で正式な結婚もできないでいたという。本当かただの伝説かわからないが、ジョー・ストラマーにはそんな話が無数にあり、泣きながらジョー・ストラマーへの感謝を語る人が多い。悪くいう人はこの世にいない。

日本にも同じリーゼントのミュージシャン植木等がいる。

付き人だった小松政夫は植木さんの話をする度に感極まって泣く。

小松政夫が植木等を乗せて運転していると突然いわれた。

「明日からもう来なくていい。給料もマネージャーも、全部俺が決めてきた」

驚いた小松は涙が止まらなくなってしまい運転できなくなり車を止めた。植木さんがやさしくてかっこよくて別れるのも嫌だった。

数分泣き続けている間、植木は何もいわずに待っていてくれた。

「別に急がないけど、そろそろ行くか?」

植木さんは小松がそれまで所属していたプロダクションの幹部を呼び集めた。

「小松は辞めて独立するけれど、もし、お前らが干すとか意地悪するとかいうことがあったら俺が承知しないからな」

たぶん羨ましいのだと思う。こういう人に憧れている。強い成功者が後輩を思いやって行動する姿に感動する。植木等もジョー・ストラマーも内面が顔に出ている。植木映画をみる度にジョー・ストラマーを思い出す。かっこいいだけでなくやさしい顔をしている。みればみるほど好きになる。知れば知るほど好きになる。電車に乗っていて植木等とジョー・ストラマーのことを考えているだけで涙が出てくる。誰かに二人の話をしながら涙が出てくる。二人がこの世にいないというだけで悲しくなる。(山田)

 

 

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