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アクセル・ローズ



誰でも慣れ親しんだ昔が楽しい。

本が好きな人は暇があれば古本屋に立ち寄った。2000年ぐらいまではインターネットが普及していないので、自分で本屋で本を探し、初めて知る本に出会えた。持ち合わせがなく、本屋に取り置きし、銀行に行った。取り置きしておかないと再びなかなか出会えない本だらけだった。旅行すると地方の古本屋をのぞくのが楽しみで、新しくできた大きな本屋をチェックするのも楽しく、棚をみていくだけで1時間楽しめた。今はアマゾンがあるから、どんな本が存在しているのか最初からすぐにわかり、本屋に行くのも面倒くさい。

1980年代後半はヘビーメタルブームだった。ビルボードのトップ10はヘビーメタルばかりで、ボンジョビ、ポイズン、エアロスミス、ガンズ・アンド・ローゼス、テスラ、デフ・レパードばかりで、若者はみなヘビーメタルのCDを持っていた。

外人が連呼するガンズンローゼスという発音の響きが新鮮でみんなファンだった。音楽賞の授賞式のゲストにアクセル・ローズが登場すると会場がわいた。ヘビーメタルブームなのに、日本で洋楽番組は少なく、放送内容も放送されるまでわからず、深夜放送をみていて突然アクセルが登場すると興奮してビデオに録れているか慌てて確認した。

MTVミュージックアワードでトム・ぺティとアクセルが「フリー・フォーリン」を共演した時も、突然だったのでビデオを録っていなかった。

あまりにもかっこよかったので、もう一度みたくなり、新宿までその映像を買いに行った。当時はアメリカのTVで放送された映像をビデオテープにダビングしたものが新宿のマンションの一室で売られていた。西武新宿駅の裏、新宿ロフト近辺にそういう店がたくさんあって、ビデオテープは13000円から6000円ぐらいで、ヘビーメタルのライブを隠し撮りしたものや海賊版CDがバンバン飛ぶように売れ、マンションの部屋はどこも人だらけだった。映像や音の良し悪しは家に帰って確かめるまでわからなかった。

アクセルのような唄い方をする人はそれまでいなかった。

深夜番組にガンズ・アンド・ローゼスが登場し、知らない曲を唄った。字幕がないのでビデオで何度も確認するとUKSUBSと言っているようなので、池袋と六本木のWAVEに行って輸入盤のレコードを探すと何枚かあり、たぶんアクセルが言っていた「ダウン・オン・ザ・ファーム」という曲もみつけた。全然情報のない無名のイギリスのパンクバンドなのに、一気に世界中の誰もが知る有名バンドになった。アクセルが唄う曲に世界で1000万人ぐらいが注目した。知らない曲を唄う度、WAVEで探した。アクセルが唄うとどんな曲もいい曲で、叫んでも踊っても、本当に何をやってもかっこよかった。

ミック・ジャガーとの共演もすごかった。

アクセルは今も生きていて、オリジナルメンバーを集めてガンズ・アンド・ローゼスを続けている。病気のブライアン・ジョンソンの代わりにACDCのヴォーカルもつとめた。

アクセルは太ってしまい、あの天才的歌声が苦しそうに聞こえる。まるで別人で、アクセルが太っているとふざけているようにみえてしまう。みなが声を揃えてまずは「太った」と言う。今も人気があるが、昔が良過ぎた。ユーチューブで昔の映像に見入ってしまう。100年単位でみればアクセルの才能は早死にふさわしい。(山田)

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